髪質改善ってなに?に対する長いお話

こんにちは、雨とランプの大塚です。

髪質改善、という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

雨とランプのブログなどを読んでいる方はもしかしたら何度か目にしたかもしれません。

美容室ではよく髪質改善という言葉が広まってきています。インスタグラムを見てもツヤツヤ、サラサラなストレートヘアの写真が出てきたりしますね。

けれど、髪質改善、と言われても「髪が綺麗になるメニュー」という漠然としたイメージで、そもそもこのメニューってなんなの?と疑問を抱く方もいるかと思います。

今回は、この髪質改善について長くなりますが説明していきたいと思います。

髪質改善とは・・・

正直な話、「髪が綺麗になるメニュー」この認識だけでも構わないと思います。成分がこうで、ああで、と覚えるのは美容師の仕事だからです。けれどももう少し知ってみたいという方はぜひ読んでもらえたら、と思います。

どうして、髪が綺麗になるのか、また従来のトリートメントや縮毛矯正(ストレート)とはどう違うのか、髪質改善にはいくつか種類があるのか、美容室に予約する場合、どう選べばよいか。このあたりを説明します。

  1. 髪質改善はなぜ髪を綺麗にするのか
  2. 髪質改善とトリートメント、縮毛矯正(ストレート)との違い
  3. 髪質改善の種類
  4. 美容室に予約する場合、どう選べばよいか
  5. まとめ

1.髪質改善はなぜ髪を綺麗にするのか

髪の内部に必要な栄養を入れて、定着させる。いままで欠けていた栄養を補うことで髪の内部から健康な髪へ導く、という仕組みです。

そもそもどうして髪は傷んでしまうのでしょうか。

よく訊かれる質問の一つです。たとえば、ヘアカラーを繰り返し行ったり、ブリーチをしたり、強めのパーマをしたり・・・これらは、薬剤のダメージによるものです。また、ダメージというのは蓄積されるもの、と考えていいと思います。

薬剤でダメージを受けた髪は日常生活に潜むダメージを大きく受けてしまいます。

日常生活に潜むダメージというのは、たとえば、紫外線やアイロン、コテの熱、寝ているときの枕との摩擦、もっと細かく言うと、ドライヤーの熱も、シャンプーも、お水さえダメージになるのです。

ここまで書くと、ダメージというのは、あまりにも身近で、逃れられないもの、のように感じます。実際にそうだと感じます。

だからこそ、トリートメントが生まれ、カラーもダメージの少ないものへと進化していきました。

そこからさらに髪に関しての研究は進んでいき、新しいジャンル、髪質改善が生まれてきました。

ダメージには、大きく分けて、薬剤によるダメージ、熱によるダメージ、物理的なダメージと分けられます。これらを見極めて、施術を変えていく必要があります。

さて、髪質改善はそれらのダメージ部分を補う、というイメージです。なので、回復する、や、修復する、という認識は少しずれているのかと思います。

ダメージ部分を栄養によって補うことで、髪の表面部分(キューティクル)が整います。そうなると切れ毛やパサつきが落ち着き、ツヤ感が増えていきます。これが髪質改善の一番の効果と言えます。

2.髪質改善とトリートメント、縮毛矯正(ストレート)との違い

トリートメントは今でこそ技術の進化によって、持ちの良いものや手触りの改善が見込めるものまででてきました。トリートメントよりも持ち、改善点、日常生活に合うという項目において優れているのが髪質改善である、という認識でよいかと思います。

また縮毛矯正は、髪の中にたくさんある結びつき(結合)を一度切り離し、伸ばしてからまた結ぶのでまっすぐにする技術です。この結びつきがうねっていたらくせ毛になります。逆に、結びつきがあまりうねっていなければストレートヘアになります。

髪質改善には、結びつきを一度切り離し、ふたたび繋げる、という力はありません。ただその結びを疑似的に作り(うねっている結びもありつつ、まっすぐな結びも共存している状態)、まとまったヘアスタイルを作ることができます。

3.髪質改善の種類

髪質改善は大きく分けて二種類(もちろん、各メーカーさんによる髪質改善の特色は異なってきます)があります。

・酸性の髪質改善

・アルカリ性の髪質改善

です。酸性の髪質改善はよく、酸熱トリートメントと呼ばれます。

「トリートメント」と名前が入っていますが、髪質改善です。

酸熱トリートメントは酸性の薬剤を使用し、髪に架橋と言われる新たな結合(髪の中にはたくさんの結びつきがあり、それがうねっていることでくせ毛やざらつきが出てきます。結びつきにうねりが少ないとストレートヘアとなります)を入れて、うねりのある結びつきよりもまっすぐな結びつきを増やして髪芯を強固にして行きます。施術の最後に熱処理をする為にストレートアイロンを入れるのも特徴的です。効果としては、クセを弱めたりボリュームを減らす事ができます。持ちも個人差はありますが1ヶ月ほど続きます。ただ繰り返していくと髪が硬くなってしまったり、カラーの色が抜けてしまったりとデメリットもあります。使い方を気をつける必要があるでしょう。

アルカリ性の髪質改善はアミノ酸などの必要な栄養素を髪の内部に入れていき、熱の反応で定着させていくものです。熱によって反応するので、ドライヤーやアイロンなど日常生活に熱をあてる場合、髪質改善がより一層効果を発揮します。

雨とランプで使用している髪質改善はこのアルカリ系の髪質改善になります。

医療用のアルカリ電解水を使い、髪のキューティクルを柔らかくして、髪に必要な脂質系アミノ酸を内部に浸透させて補修して閉じ込めるといったテクノロジーです。

ダメージやエイジングによって空洞化してしまった髪の部をを14種類のアミノ酸とオーガニック系脂質を入れ込み補修します。髪をダメージさせる成分が入っていないため、カラーやパーマと併用できるだけでなく、その効果を倍増させることができます。繰り返し行うことにより、持続効果が倍増して髪の補修できる限界値が上がって行きます。

4.美容室に予約する場合、どう選べばよいか

「髪質改善」あるいは「毛質改善」など、美容室によってメニューの呼び方は違ってきます。

縮毛矯正やストレートパーマ、トリートメントを「髪質改善」呼ぶ美容室あり、メニューを選んだけど実際に行ってみたら縮毛矯正だった、トリートメントだったという事例をよく耳にします。その場合はそのお店のホームページやブログで髪質改善について書かれている文章を確認してみてもよいかもしれません。また、それでもわからなければ電話をして確認してみてもよいですね。

また、自分にはどのメニューが合うのかわからない場合は、ひとまず美容室の予約をとり、当日のカウンセリング時に美容師さんと一緒に決めていただいてもよいかと思います。

5.まとめ

髪質改善を行うことで

・パサつきが落ち着く

・まとまりがよくなる

・切れ毛が少なくなる

・ツヤ感が増す

という効果があります。ここで一つ、くせ毛にはどうなの? という疑問が生まれますが、くせ毛には酸熱トリートメントだったら〇という認識です。ただ、くせ毛に悩む方には、縮毛矯正をオススメしますが、髪質やダメージ具合などを考慮して髪質改善か縮毛矯正(ストレート)を美容師と一緒に考え決めることをオススメします。

雨とランプでは主にアルカリ性の髪質改善を使用しています。アルカリ性の髪質改善は酸性の髪質改善でのデメリットである仕上がりのにおいや持ちの改善がなされています。

髪質でお悩みのこと、またどのメニューを選んでいいかわからない場合、一度お問い合わせいただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします。